ネバーランド★★★★★

 女の小さな願い事を叶えてこそ真の男だ!

 子どもの心を持ったまま大人になったバリ(ジョニー=デップ)の職業は劇作家。
彼はいつも通り公園に散歩に行き、そこで4人の男の子とその母に合う。
そして子どもたちの伸び伸びとした感性に触れ、自らも童心にかえって遊ぶ。

そんななか三男のピーターだけは現実を見つめ夢の世界に入ろうとはしない。
それは父親を亡くしたためだった。
大人は嘘つき、夢なんか信じない少年ピーター。
しかし、バリに出会い「書く事」に興味を持ちはじめる。

 ジョニー・デップ最高!
子どもの瞳をきらきらさせて子どもと一緒にチャーミングなことをする。
気付けば彼の世界に引き込まれます。
想像を膨らませるところは映画ならではの実際映像になり、子どもたちの言葉を真正面から受け取るバリ。
そのテンポとタイミングが名優たる所以だな。

 ピーターパンのお話は子どものためのお伽話ってイメージが強いけど、実は愛する人の小さな願い「ネバーランド」が見たいからできている。
そのことが自然に受け入れられます。
 シルヴィアのために家でピーターパンを上演してる劇中劇の時、なぜか胸が熱くなりシルヴィアのために用意された「ネバーランド」が出現した時は涙した。
 心と心が結ばれる。
そんなファンタジーの中にある真実を宝石箱に閉じ込めたような映画でした。

ネバーランド
ネバーランドデイヴィッド・マギー マーク・フォースター ジョニー・デップ

おすすめ平均
stars美しき英国と夢のネバーランドよ
starsピーター・パンはこうして誕生した
stars想像力でさまざまな可能性を見る
starsすべてのピーターパンのファンへ!

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テーマ : 映画★★★★★レビュー - ジャンル : 映画

こんな映画が、−吉野朔実のシネマガイド

いい映画、見逃してませんか?
思わずビデオ屋さんに行きたくなる、究極の映画ガイド。

映画をこよなく愛する漫画家・吉野朔実が「an・an」や「PECマガジン」などで連載した映画エッセイとイラストが1冊に。

フィフス・エレメント』などハリウッドの大作に、今では世界的な巨匠の1人に数えられる北野武の作品、『カフェ・ブダペスト』や『シャンドライの恋』など美しいヨーロッパ映画から鈴木清順や増村保造という先鋭的かつディープな日本映画、果てはイランや中国、中南米の映画まで、さまざまな作品が取り上げられる。ホラー、サスペンス、アクション、恋愛、戦争モノに犯罪モノ、特撮モノと、ジャンルを問わず105本の作品を、映画に対する愛情あふれる視点で紹介する。

こんな映画が、―吉野朔実のシネマガイド
こんな映画が、―吉野朔実のシネマガイド吉野 朔実

おすすめ平均
starsイラストが可愛いい 買い! の一冊
stars起きたまま見る夢のためにきみの手をとってくれるガイド
starsセンスがある

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テーマ : 映画感想 - ジャンル : 映画

鬼譚草紙

大人が読む切ないエロス物語。

第一話
絶世の美女を謳われた姫に憑いた魔物。
魔物に魅入られ、自らも堕ちていく姫は桜舞い散る中、あられもない姿で睦み合う・・・
しかし魔物の姿が見えなくなると姫は今までのことは何も無かったかのようにしている。

そんな姫の本当の気持ちをお付の者がそっと語る。

第二話
紀長谷雄。
檜を磨いたように余計な飾りはなく美しい文体を書く文人。
菅原道真、三善清行の時代の言葉の芸術家である。

この平安と言う時代、芸術を好む鬼も多かった。
これはそんな鬼と双六をして勝った紀長谷雄がこの世のものとは思えぬ美女を手に入れるお話。

あと三日で・・・
美女の誘惑に負け禁忌を犯した紀長谷雄の胸を締め付けられる切ない思いがうかがえる。

第三話
小野篁(おののたかむら)。
陰陽師・安倍晴明以前の時代、霊界と現世を行き来できたと噂される篁の切ない真実。

美しい兄と腹違いの妹の哀しい結末とは・・・。

睦言、蜜夜、甘い吐息は天からの甘露。
恋する男女の密会を赤裸々に詩的文学にまで高めた夢枕獏の壱品。
そして、華麗で艶かしい天野喜孝のイラスト。
ドキドキします。

この本は芸術品です。

鬼譚草紙
鬼譚草紙夢枕 獏 天野 喜孝

おすすめ平均
stars夢枕獏の平安の闇
stars風流な官能時代劇
stars愛おしいのは、鬼は人、もの悲しいのは、人は鬼

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強調文

テーマ : えろす小説 - ジャンル : 小説・文学

わかつきめぐみ

日常にもある不思議な出会い。

私がはじめて読んだわかつきめぐみの本は「月は東に日は西に」。
細いけどきちんと繋がってる線、日常に潜むちょっとだけ不思議なこと、個性的で嫌味のない魅力的なキャラクター。

そして何より感じる日常の素晴らしさ!

毎日って実はいつもときめきに溢れてる。
そんなことを同じ体温で自然に感じる作品です。
そんな中にくっと心に響く言葉がって印象に残ります。

この「月は東に日は西に」だと、主人公の「普通の生徒は校則とかにムカつくんだろうけど、私らはその普通の生徒にムカつくんだよね。」とか。

黄昏時鼎談」は魅力的な短編集ですが、ラストの短い夫婦の話に涙が出るの。
体の弱い妻を愛し続ける夫の硬い決意を、小鬼?が確認するところとか。

「くちなしの薫る頃」なんて映画化したら面白そう。
困った顔がステキな秋水さまに○○さんとか(笑)。
その従兄弟の軽い都世さまはカクジツに谷原さんだな(笑)。
しかもこのシリーズは続き(ゆきのはなふる)があるらしい。
やった〜!

きんぎんすなご」は
「わたしはなにがしたいんだろう?」
のフレーズに惹かれました。ここでも登場する魅力的なキャラの一人が言う台詞とかすごく好きです。

そんなに派手ではないけれど、するりと心に入ってくるわかつきめぐみ
コミック文庫とは言えあなどれません。


So What? [文庫版:コミックセット]
So What? [文庫版:コミックセット]わかつきめぐみ

おすすめ平均
starsほんわかばたばたしんみり

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テーマ : おすすめコミック文庫 - ジャンル : アニメ・コミック