ムーン・パレス

必ず通過する甘い疼きの残る場所・・・

青春時代。

誰もが通ったはずなのにいつの間にか美化され風化されてしまう不思議な場所。

僕は崖から飛び降りた。そして、最後の最後の瞬間に、何かの手がすっと伸びて、僕を空中でつかまえてくれた。
その何かとは、愛…。
作者自身が多感な青年時代を送った時代と場所から語られる、上等な郷愁に満ちた青春小説。

ムーン・パレス (新潮文庫)ムーン・パレス (新潮文庫)
ポール・オースター 柴田 元幸 Paul Auster

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人類がはじめて月を歩いた春だった。
父を知らず、母とも死別した僕は、唯一の血縁だった伯父を失う。
彼は僕と世界を結ぶ絆だった。僕は絶望のあまり、人生を放棄しはじめた。

やがて生活費も尽き、餓死寸前のところを友人に救われた。
体力が回復すると、僕は奇妙な仕事を見つけた。
その依頼を遂行するうちに、偶然にも僕は自らの家系の謎にたどりついた…。深い余韻が胸に残る絶品の青春小説。

柴田元幸さんと言えば、エドワード・ゴーリーの見事な翻訳で知られる人。
その柴田さんが美しい文体と表現のポール・オースターの訳をされているとは存じませんでした。
これは読み応えあります。

テーマ : 文学・小説 - ジャンル : 小説・文学

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